◆フレンチ風なアンティークリフォームの家
永く看護師さんとして働いてきた奥様
昨年までは、日本赤十字で献血関係のお仕事をされていました。
定年を機に、ご自宅のリフォームを希望されました。
言って見れば、自分自身へのご褒美としてリフォームするわけです。
非常に乙女で かわいらしいおばあちゃま
いつか大好きな好きなステンドグラスで部屋を飾りたいと
買い集めていたものを、今回は飾り付けることになります。
そんな奥様からの要望はこちらです。
1 ステンドが似合う雰囲気の部屋にしたい
2 キッチンと脱衣所を明るくしたい
3 食器棚を洋風にしたい
こんな夢の実現をお手伝いするリフォームです。
まずは食器棚でヨーロッパのインテリア作り
食器棚 リビングの正面の壁にあり、一番存在感があるものです。ここをコテコテの欧風インテリアにすることで
部屋全体の雰囲気もガラッと変わります。
さすがに30年前のインテリアなので古臭さはあります。
ただ窓のカーテンは、フリフリのローマンシェードが付いています。
やはりヨーロピアンなインテリアが好きなのが伝わってきます。
ステンドグラスと言えば、ヨーロッパやアメリカです。
ヨーロッパの住宅は、白い壁、白い建具、モールで飾られた部屋です。
支給された半円状のステンドをはめ込み
こんなモールで飾ってみました。
白いモールドが上品な雰囲気にまとまります。
引出しとガラス扉は茶色の木目を生かしてた特注扉を制作しました。
引出しの表には、絵付けタイルを張り付けてみました。
お花のモチーフが大好きなようで、ステンドグラスもお花です。
色使いも、はっきりとした、濃い色使いがお好きな感じでした。
選ばれたタイルが、まさに好きな色柄です。
暗くて狭いキッチンと脱衣所
奥様が私にと出合う前に、何社かのリフォーム会社と打合せたそうです。ところが、「キッチンと脱衣所を明るくしたい」という要望に対して
魅力的な提案をしてくれる会社がないため、リフォームができずにいました。
私に工事を任せてくれた、そのアイデアはこちらです。
「明るくしたい」キッチンにも脱衣所にも窓はあります。
110㎝×60㎝ 採光には十分な大きさの窓です。
ただ残念なことに建物が隣接した西側で、暗くなっていました。
そこで目についたのが、南面のキッチン出窓でした。
この出窓からの光が脱衣所に届けば、問題解決です。
そこで考え付いたのが、この方法です。
キッチンと脱衣所をワンルームにしました。
間仕切り壁を解体し、半透明のアルミ引き戸を取り付けしました。
キッチンの出窓からは、脱衣所に光が届きます。
しかも脱衣所は奥まった空間から、広々した空間に変わりました。
脱衣所には、キッチンから入ることになります。
脱衣所には、半透明の引き戸なので、あけっぴろげな脱衣所です。
それでも夫婦2人で、誰かが泊まりにくることはほとんどありません。
それよりも、明るく、風通しが良い空間の方が気持ちいいでしょう。
ワンルームにしたことで、収納スペースに問題が出ました。
今までの間仕切り壁には、収納スペースがありました。
今回解体、してしまったので、物が収納できなくなりました。
でもそのほとんどが、使う予定のない引き出物、食器とタオルでした。
夫婦2人の生活なので、差し上げたり、廃棄して処分しました。
ところが、収納場所が増えている部分もあります。
それはキッチン本体の引き出し収納です。
昔の開き戸のキッチンは、収納効率が悪く、いくらも収納できません。
今のキッチンは、引き出し収納となり、ほぼ倍近い収納量です。
この写真で分かるように、3段の引き出し収納です。
これにより足元から無駄なく収納できるようになっています。
例えれば、吊り戸棚に入る収納量がまるまる増えたのと同じくらいです。
リビングをステンドで飾る
奥様のお気に入りのステンドが、こちらの葡萄のステンドです。玄関から廊下を通り、階段を3段降りると、リビングになります。
元は、ピアノの後ろで90℃に曲がり、階段を下りていました。
今回、階段の向きを変えて、オープン階段にしました。
廊下からリビングの入り口にも、ステンドのドアを取り付けました。
ピアノを撤去し、オープン階段にしたことで、広くなりました。
左の壁にある茶色のレリーフ
だれが見ても、木でできたレリーフだと思います。
実はこれ、プラスチック製です。
プラスチックに木目柄の家具塗装を施したレリーフです。
こうして出来上がったのが、こちらの写真。
レリーフと相まって、葡萄のステンドが引き立っています。
今回のリフォームは、定年退職された奥様へのご褒美
大好きなステンドに囲まれたリビング
若い女性のお友達が来られた時に
「ドラマのセットのようなリビングみたい」と言われましたと、
とても喜んでくださいました。