◆喫茶店のような吹き抜けのあるモータース
Before |
After |
|
藤枝市高柳にある、「まるせい自動車」さん
交差点を見守っている、ゴリラが目印の車屋さんです。
店の近くには小学校もあるので、道路整備が進み、歩道のある道になります。
くるま屋さんも区画整理で、移動することになりました。
お客様は、よく見かける車のディーラー店みたいな店は嫌でした。
例えていうなら、喫茶店のようなお店の雰囲気。
寒い冬には、暖炉にあたって、コーヒーを飲みに来たくなるようなお店。
そんなお店できたらいいなぁ・・・と夢見ていました。
ところが、建て替えをして、新しいお店を作ることはできません。
建築法令も30年前と今とでは異なります。
取り壊して、今の法令に従うと、土地の有効活用ができなくなります。
TVの「ビフォーアフター」でも、スケルトン状態まで解体しているけど
必ず、基礎だけは残しています。
これも同じ理由で、今の法令では有効利用できないからです。
今回は、30年以上前の、昔の店舗(今は物置状態)
この古い建物を再利用する、これが最善の方法でした。
再利用するなら、3坪の増築を認めてもらえることになりました。
ということで話がスタートしたのが、藤枝にある まるせい自動車です。
まずは、廃墟のようだった建物を骨組みだけの状態にしました。
問題は、3坪をどう利用するか? たったの6畳分です。
6畳分を道路側に増築することにしました。
その内の、2畳分はキッズコーナーを作ることにしました。
商談コーナーから離れていても、目が届き、日当たりの良い場所
裸足でも気持ちの良い、杉の無垢材の床にしました。
窓には、ニャーゴ オリジナルのステンドグラス
残りの4畳は、カウンターコーナーにしました。
カウンターに 座れば、キッズコーナーで遊ぶ子どもを見守りながら
ゆっくり雑誌を読みながら、時間を過ごせます。
壁には腰壁をぐるぐるっと張り、喫茶店のような雰囲気にしています。
そして、カウンターには、青いガラスのタイルで縁取りをしました。
窓辺には、ガラスのランプ風のペンダントライトを提げました。
増築部の天井と商談コーナーの天井は、気持ちの良い吹き抜けにし
屋根の段差を利用して、商談コーナーにも陽の光が注ぐようにしました。
Before |
After |
|
この大黒柱 じつは10センチ角の鉄骨柱に、木の板を巻いています。
出来上がると、まるで本物の大黒柱
Before |
After |
|
|
天井の梁 これも木の板を巻いた鉄骨の梁です。
仕上がると、本物の木に見えます。
天井扇を取り付ければ、すっかり喫茶店
これで、コーヒーもおいしく飲める気がしてきます。
当初、「暖炉を入れたいね」という話が出ていました。
私自身も、自宅に薪ストーブを設置できないか、検討したこともあります。
その結果、あきらめたのには2つ理由がありました。
薪ストーブを設置する費用が、150~200万円と高額だった。
薪を集めて、ストックするのが大変だということです。
そこで、代わりに購入したのがこちらのストーブです。
薪ストーブが欲しかったのは、炎のゆらぎが見たかったからです。
そこで探し出したのが、日本船燈株式会社の石油ストーブでした。
船舶が停泊する時に使う、油用停泊燈を基にデザインされたストーブです。
真鍮の輝きと、炎のゆらぎ とても癒されるストーブです。
入口のドア まるせい自動車のロゴマーク 青い馬
ロンデルの丸いガラスが、かわいく光っています。
正直、ニャーゴのデザインの良さには、感動します。
ガラスの色使い、馬のマークと男性的なデザインだけれども
ロンデルの丸が何とも言えない優しい感じを醸し出しています。
まるで喫茶店のようなお店です
お気軽にお立ち寄りくださいね。